調味料は、料理をする人もあまりしない人も何種類かはキッチンに収納されているもの。最近では、世界各地のさまざまな塩にこだわって使い分ける方もいらっしゃいますよね。和食だけでなく多国籍な料理を楽しまれる方には、キッチンがスパイスだらけ、という人もいらっしゃるのでは?今回はそんな調味料の収納について考えます。キッチンのサイズやデザインによっても変わってくるストレージ、いろいろご紹介します。
収納スペースをオープンシェルフにすると、コンパクトなキッチンでも広々と感じることができますが、置いているものがすべて見えるため、ディスプレイの仕方にもこだわりたいもの。いろんな形の容器がある調味料を収納するときにも気を付けたいポイントです。こちらのキッチンでは壁面に壁掛け式の棚を設置してキッチン用品を置いています。調味料はちいさな木の棚やボックスに、形の揃った容器に詰め替えて収められているため、すっきりとした見た目でスタイリッシュですね。
Photo: 本多康司 / 本多康司写真事務所
スパイスの瓶には、小ぶりなものが多く、キッチンの作業台やレンジまわりに平置きで並べるとずいぶん場所を取ります。キッチンアクセサリーのひとつとしてディスプレイするのも素敵ですが、すっきりとしたキッチンを目指すのであれば、棚にしまい込むのがスマートです。スパイスだけを小さなボックスにまとめて入れるのもアリですが、見やすく使いやすいものをお望みであれば、こちらのように棚の扉裏にスパイス用の棚を取り付けてみるのはいかがでしょう?小さな瓶がきっちりと並んで、見つけやすく取り出しやすいため、作業効率もちょっと上がりそうですね。
キッチンはシンプルで使いやすいのが一番!という方も多いのでは?こちらは木のあたたかみを取り入れながらシンプルでミニマルに仕上げられたキッチン。神戸の建築家・株式会社seki.designの手によるものです。日常的によく使うグラスやカップは壁に取り付けられた棚にオープン収納し、その傍らに調味料を配置しています。種類が少なく必要最低限のものだけが並んでいるため、すっきりとした見た目になりますね。
Photo: Yoko Inoue
最近よく目にするオープンキッチン。作業台がすべてフラットでダイニング側から手元が見えるタイプもありますが、目隠しとして立ち上がりを付けたものも人気のようです。メリットとしては、来客時にキッチンまわりが片付いていなくてもあまり気にならないこと、そして手元に小さな収納スペースが取り付けられることが挙げられます。このスペースに調味料を配置される方も多いようですね。取り出しやすく、いろいろと並べられるのがとても便利です。
スパイスをたくさん使う人でも見せる収納にする場合、例えばまとめて横一列に並べてみるのも壮観かもしれませんが、単調に見えたり圧迫感があったりするように感じることもあるかも?!オープン収納で遊びを取り入れる場合には、例えばこちらのように壁掛け式の棚をいくつもランダムに取り付けることで、オリジナルテイストを演出すると楽しくなりますね。それぞれの収納スペースは限られますが、この棚はいろんな種類の塩を置く、とか和風のスパイス、エスニックのスパイスなどと分類すると取り出しやすくなりそうです。
いろんな国のいろんなスパイスやソースを常備しておきたい料理人のお宅では、やはり調味料専用の棚を置くのがスマートな収納かもしれません。こちらの棚は、横幅はコンパクトですが、背が高くドラム型でポケット付きの扉が取り付けられているため、見た目以上にいろんなものが収められます。サイズも形もさまざまなボトルや容器を、雑多に見せずに収納できるのは、扉付きの棚ならでは。キッチンスペースがゆるすのであれば、こんな専用棚、ステキですね。