壁をドレスアップしてファサードをより魅力的に見せる仕上げ材を紹介します。例えば、同じ形状の建物だとしても仕上げ材が木材であるか、石材であるか、はたまたタイルや金属であるかによってそれぞれ印象が大きく変わります。さらに同じ素材でも色や質感が異なれば、また違った雰囲気となります。
10種類の仕上げ材を紹介します。
明るい色味の木材パネルは、ソフトで柔らかな表情と軽やかで清潔感のある雰囲気が魅力です。よく見ると、薄い色味の中にも様々な色が混ざり合っていることが分かります。ミニマルスタイルの住宅に温かみを加えたい時にも効果的です。
同じ木材でも垂直に設置した細長いスラットでは表情が大きく異なります。スラットのギャップに陰影が生まれ、より表情豊かなファサードとなります。
コンクリートは建材そのものにも使用されますが、それ以外の建材で建てた住宅でも仕上げにマイクロセメントを使用すると、コンクリート打ちっぱなしと似た外観を作ることができます。都会的でクール、存在感のある外観を求める方にぴったり。
石材は天然の模様や質感がとても魅力的。ブロックやタイルなどでファサードに取り入れることができます。そのままのごつごつとした質感も魅力的ですが、表面を滑らかに研磨した石材ならより洗練されたゴージャスな見た目となります。
暗い色の石材は明るい色よりも石そのものの重量感が強調され、より堅牢で重厚感のあるファサードとなります。部分的な使用でも印象的な雰囲気を作ることができます。表面を研磨して艶やかさを足せば、暗さの中にも華やかさも感じさせることが可能です。
色をミックスした石材のファサードは、自然のワイルドな美しさと同時にエレガンスを感じさせます。ファサードのアクセントとして部分的に、エントランスの壁面に、または塀などに使用するのがおすすめです。セラミック製のタイルでも似た質感を再現しているものがあります。
赤みがかった暗い色味の木材は調和と温かみ、そしてモダンな洗練を醸し出します。水平方向に長く設置すれば奥行きを強調してスペースを広く見せる効果があるほか、安定感のある落ち着きを感じさせます。
アルミニウムは軽量で耐久性があり、加工も容易。こんな大胆なファサードも作ることができます!エナメル仕上げでトランスフォーマー感のある個性的な雰囲気に。
とても現代的で人目を引くこちらの住宅はメキシコの建築家によるもの。
タイルは色やサイズ、形状など無限の選択肢があります。大判のフラットなタイル、小さくてざらざらとした質感のタイル… 選ぶタイルによって、同じ形状の住宅でも大きく印象を変えることができます。
印象の異なる石材を組み合わせて使用するとよりモダンな外観を作ることができます。例えばこちらの住宅は明るい色の滑らかな石材、ごつごつとした暗い色の石材、そしてその間をつなぐ様々な色彩がミックスされた石材が階段に使われています。色も質感も高いコントラストがモダンで魅力的なファサードです。