オランダ・ヘレンドーンで行われたbefore/afterプロジェクトを紹介します。1950年代に建てられたこちらの住宅は、経年劣化に加え酸性雨などでもダメージを受けていました。自然豊かな環境と広い敷地を生かしつつ建物を甦らせるリノベーションプロジェクト、詳しく見ていきましょう!
beforeの外観はいかにも年月を経た古い建物といった様子。全体的に茶色っぽく薄汚れており、鬱蒼と茂った庭の木々に囲まれてさらに陰気な雰囲気です。
今回こちらの住宅のリノベーションを担当したのはオランダの建築家01 Architectenです。
そしてリノベーション後の外観がこちら!beforeの姿が思い出せないほどきれいに美しく甦りました。清潔感のある現代的なモノトーンの外壁、規則的な並んだ格子の窓、整えられた芝生の庭… すべてが調和し、エレガントで瀟洒な雰囲気へ大変身です。庭は左右対称を意識したデザインでクラシカルに。
反対側のアングルから見てみましょう。道路側には前庭と駐車場、そしてもう一つの建物があります。こちらは独立して建てられたホームオフィスです。ガラスの開口部をたっぷり取った開放的でモダンなデザインは、仕事相手をもてなすのにもぴったり。リビングや寝室と離れているので家にいながらも気分はしっかり仕事モードへ。プライベートと仕事を分けて集中できますね!
切妻屋根やドーマー窓、煙突などは古典的な要素ですが、全体的にフラット&ミニマルに仕上げたことで1950年代の古い住宅が現代的にすっきり垢抜け、新たな魅力を獲得しました。木々や草花に囲まれて佇む様は清楚で上品、ロマンチックな印象すら受けます。モノトーンはクールで都会的、強くて男性的な印象ばかりではないことが分かりますね。