故きを温ね新しきを知る、古民家リノベーションで生まれた通り土間のある家

Michi Koba Michi Koba
古民家改修:通り土間のある家, m5_architecte m5_architecte Phòng ăn phong cách châu Á Gạch ốp lát
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ここ10年程ますます注目を集めている古民家。新築にはない時を重ねた古き良き佇まい、そこでのゆったりとした暮らしにあこがれている人も少なくないと思います。今回ご紹介するM5_ARCHITECTEによるこちらも古民家をリノベーションした住まい。決して良い状態とは言えなかった築100年程の古民家に新たな息が吹き込まれました。では詳しく見て行くことにしましょう。

​築100年の古民家改修

大正元年に建てられたといわれている築約100年の古民家は、計画性のない改修や修繕が幾度となく繰り返された末、本来建物が持つ良さを感じることができない状態となっていました。そこで建物の持つ魅力や風情を最大限に引き出しつつ、現代の生活スタイルに合ったものとなるよう全面的にリノベーションがなされました。

​縁側のある南側ファサード

南側ファサードは、手前に広がる本格的な日本庭園に調和するように大屋根の瓦を残しつつ、一部にルーフテラスと天窓が設置されました。これによって十分な通風と採光を確保し、より暮らしやすい空間が実現しました。また一度は撤去されてしまった濡れ縁を再び設けることで、空間に広がりをもたらすとともに、外部空間と室内空間とのゆるやかなつながりを生み出しています。

​通り土間が光、風、気配を伝える

ここは、建物が建てられた当初、南側に玄関、北側に勝手場と竈があり、敷地の南北を行き来することができる場所でした。当初床面は土の土間が外部から内部まで続く開放的な場であったこのスペースは、後に床が設けられ、改修前には、ドアとフローリング、壁紙で構成された閉じられた空間となっていました。そこで建築家は当初の空間特性をもとにこの場所を玄関ホールとして再構築させました。風通しがよく強い日差しを避けられるここは夏場は子どもだちが遊ぶスペースとして活躍します。また、吹き抜けを通して2階にいる親と下で遊ぶ子供たちが互いに気配を感じ取ることもできるのです。

​タイル床が続く1階室内

玄関からダイニングまではタイル床となっており、来客も容易に招き入れることができます。全体的にゆったりとした贅沢な作りは古民家ならではですね。

​美しい庭を満喫するLDK

大きな開口から美しい庭園を望むことのできるリビング・ダイニング・キッチンスペース。とても明るく開放的で、人の集まりやすいこちらの空間では、月二回、子育て教室が開催されているそうです。

​開放的で明るい空間

濡れ縁とリビングスペースとの床レベルが揃えられており、濡れ縁も含めて一体的なスペースとして使用することができます。LDK全体がテラスのような気持ちの良い空間です。

​さまざまなアクティビティが生まれるオープンスペース

二階に広がるのはプライベートな家族の場所。寝室、子供スペースと作業スペースが配されています。もともとは養蚕が行われていた間仕切りのない大空間だったこの場所には、最低限の構造補強を設けつつも、家族のアクティビティが共存するオープンな空間が計画されました。明るくモダンな空間に古材が魅力的に存在感を示しています。

【土間については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 知っておきたい!いま流行りの土間のメリット・デメリット 

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