バスルーム、とりわけ洗面所といえば、少し前までは一戸建て住宅でも鏡や収納、洗面ボウルが一体化したユニット式のものが主流でした。しかし、現在はカウンターや洗面ボウルを組み合わせて自分好みの洗面所をつくることも当たり前のことになりつつあります。また洗面ボウルにも様々なタイプが出回っており、選択肢も広がってきています。そこで今回は洗面ボウルにフォーカスし、その機能性やデザインについてご紹介したいと思います。
壁付きの洗面ボウルは設置場所の自由度が高く、洗面所という限られたスペースを効率的に使用できます。浴室と一体化したデザインなら、ホテルのようなすっきりとした空間もつくれそうです。
カウンターの上に洗面ボウルを置くデザインは、ベッセル式と呼ばれます。ベッセル式はゆったりとした内寸を確保しつつ、カウンターの奥行きを小さくすることができます。四角形の洗面ボウルは手が届きやすく、比較的お手入れがしやすいデザインです。
こちらは洗面ボウルに模様を入れた、デコラティブなタイプです。模様は洗面ボウルの裏側にダイヤモンド粉を吹き付けてつくるフロスティング加工によるもので、表面は平滑に仕上げられています。
カウンターの上からかぶせて取り付けるタイプの洗面ボウルはオーバーカウンター式とよばれます。オーバーカウンター式は施工性が良く、大型の洗面器も置くことができます。
カウンター一体形は洗面ボウルとカウンターを一体成型した、継ぎ目のないタイプです。水じまいが良く、非常に手入れしやすい洗面ボウルです。
朝のお出かけ前、洗面所の混雑は必至です。家族の人数が多い家庭は特に、朝からストレスをためないためにも二人同時に使える洗面ボウルもおすすめです。
2人分の洗面ボウルがひとつになった、横に大きな洗面ボウルもあります。家事をする側からみれば、2つのボウルをお掃除するより、こちらの方が少し楽かもしれませんね。
最後に、海外の個性的な洗面ボウルを3つご紹介します。まずはイタリアのIL BAGNOが手がけた、クラシカルな洗面ボウルです。猫足の洗面台に置かれたボウルはまるで石をくりぬいたような優雅なフォルムで、存在感があります。
こちらはドイツのNONNASTによる洗面ボウルです。ミニマルでモダンなデザインはもはや洗面化粧台ではなく、オブジェのようにみえますね。